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模擬国連を授業に導入して思うこと

2024年11月21日 (Thu)
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2009年06月15日 (Mon)
合意形成の方法ではないけれども、「ワールドカフェ」という話し合いの形式を試してみました。

まず、ワールドカフェというネーミングも興味を持つのでgood!
実際にやってみると、「いろんな人の意見が分かる」と好評でした

ただ、盛り上がったテーブルではトーキングオブジェクトは、少数の元気のよい学生で取り合いになってしまいました
旅行先のテーブルでは順番に話すだけにして、時間の余裕があった時だけ話し合いをするとした方がいいのかも

ゲーミングやワークの「ふりかえり」(ディブリーフィング)や議論の結果のシェアといえば、グループでシェアした後、誰か一人が全体にプレゼンするということばかりしていました(仮想世界ゲームでインタビュー形式はやったことがあった)。
「ふりかえり」が重要で十分な時間をかけねば学習効果があがらないとは、分かっていても、ついつい90分という枠にとらわれて、おろそかにしてましたが、ワールドカフェは90分かける価値があるかも。

グループでシェアする方法(技法)は別途必要ですが、その後のシェア、そしてフィードバックまでできる手法としては、シンプルで非常に有効だと思います。
おまけに、多人数でも可能なので、300人ぐらいの授業で試してみたい
また、マインドマップと組み合わせてもいいし、あえて、最後にホストだけで模擬国連形式の合意形成にもっていっても面白かも
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2009年05月21日 (Thu)
これまでの模擬国連授業に足りなかったもの
それは、ファシリテーションに関する知識です
私にも、そして学生にも

最近、ファシリテーションに関する本を読んでいます
これを知らずに議論するのと知って議論するのでは、大違い
ファシリテーション技術は、ファシリテーターだけに必要なのではなく、あらゆる人に必要なのだと感じました

GDは数さえこなせば上達すると、どこかで勝手に思い込んでいました
いくつかのテクニックを身につければ、相当議論は楽しくなります

ファシリテーションは、気づき、そして合意形成へのテクニックです
それは、紛争解決や平和の手法でもあります
その意味で、模擬国連はファシリテーション技術を試す格好の場になるでしょう
2008年06月26日 (Thu)
模擬国連初体験の学生にしてみると、いくら導入アクティビティを実施していても、自分たちがやっていることにリアリティを感じない
国連ごっこにもならない

対策

1.貿易ゲームの国際会議バージョンの国連部分をより大きくする
 デメリット:各班の代表者以外は、討議に加われない

2.キープクールを多人数でやれるようにする
 ゲーム性が弱まる?

3.仮想世界ゲームに国連を設定する
 政党主以外は、議論に加われない

どれにしても、担当国や課題についてのリサーチをしなくなってしまうなあ

では、以下の方法はいかがでしょう

1回目 キープクールを複数のテーブルで実施
2~3回目 全員、担当国(自分がいた地域の国)を決めて模擬国連(温暖化対策)を実施
 全員、各国の温暖化対策についてスピーチ
 キープクールの新ルールを念頭に置いて温暖化防止策に関する決議をする

4回目 次回、そのルールに従って、複数のテーブルで実施

2006年05月24日 (Wed)
これは今日の「東アジア社会論特殊講義」(3年前期)のお題です。

----モギコク導入前に何をしたらいいのかについて書きます。

昨年度後期、模擬国連を体験したクラス。
先週までは、模擬裁判のような順番に発言するタイプのディベートをしていました。
テーマはその時初めて知らされて(「家族は必要か」「産児制限は必要か」)、急遽作戦を練らねばなりません。
この形式は就職試験対策も兼ねて選びました。

今日は、先々週にテーマが発表され、リサーチ結果はレポートとして提出することが義務づけられていました(確実にリサーチさせるために)。
そして、30人弱がAB(賛成)CD(反対)4チームに分かれて、自由に発言できるタイプのディベートをしました

まずはチーム毎に5分間の作戦タイム。時間が延長の希望が出て、さらに三分間作戦を練る。
その後、2分間、仲間チームとの情報交換。

そして、いざ、AとCが5分間の対戦(?)。お互いに一回づつ主張した所で5分終了。
「5分て短いよなあ。ポイントをしぼって発言しよう」とアドバイスして、さらに5分議論。

次に、BとDが対戦。やはりお互いに一回づつ主張した所で5分終了。
また同じアドバイスをして、5分延長。
この間、Cチームは必死に作戦を立てていました。
議論が盛り上がったところでTIME。

再び、AとCが延長戦なしの7分間のディベート。そして、同じくBとDも7分間のディベート。

全て終わったところで、投票用紙を全員に配布。
「今日は全員ジャッジです」
投票結果は・・・。

授業への学生の感想
「今回のような自由に発言できる方が議論しやすい」「データが大事」「もっとリサーチすればよかった」等々

ふむふむ。勝敗がかかったディベートだからこそ、感じることだな。負けて学ぶことが多いということですね。まあこれはコチラの思い通りということで、よかったよかった。

こういう感想をみると、集団討論やディベートを経験し、リサーチや統計データの重要性をしっかり理解させることが、「楽しい模擬国連」につながるんだということを痛感します。ただこれは、1つの授業だけで完結できないので、どうしてもカリキュラムをいじらねばならなくなります。
1年生の間にGDやディベートをやってリサーチの重要性を実感させ、動機付けができた学生にリサーチ方法を学んでもらえば、2年以降が楽なんですけどねえ。
2006年05月18日 (Thu)
模擬国連の授業の導入は、平成17年度県立広島大学重点研究事業「国際文化教育方法改善の研究-模擬国際会議の導入を中心に-」として実施されました。その発表会が以下の通り行われます。どなたでも参加できますので、興味のある方はどうぞ。

日時:平成18年5月30日(火)11:00~11:40
場所:広島県情報プラザ・視聴覚研修室(広島市中区千田町3丁目4-47)
   http://www.hiwave.or.jp/hikos/kouryu/kouryutop.htm
参加:無料
事前申込み:不要

重点研究発表会そのものは、29・30日の二日間で50以上の発表があります。詳しくは以下の頁をご覧下さい

http://www.pu-hiroshima.ac.jp/investigation/priority/juten_17.html
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